千葉ロッテマリーンズの高卒18歳ルーキー捕手、松川虎生(まつかわ こう)選手が今、熱いです。
松川虎生 | 完全試合達成と白井審判の恫喝にもひるまない肝っ玉
開幕からスタメンを張り佐々木朗希の完全試合をお膳立てした松川虎生捕手。

白井審判の恫喝にもひるまなかったその落ち着き払った松川捕手の態度が一躍、日本中に知れ渡る事となりました。

佐々木投手が外角低めにズバッと投げ込んだ160kmの直球をボールと判定され、ちょっと苦笑いをした佐々木投手。


白井審判が鬼の形相で佐々木投手に詰め寄ります。
そこで間髪入れずに白井審判と佐々木投手の間に割り込んでなだめようとした松川選手の行動に

プロ野球関係者たちは口を揃えて「このとっさの行動は、とても18歳とは思えない」
と、驚きの声を隠せませんでした。

楽天戦の開幕戦
松川虎生選手は2022年3月25日、楽天戦の開幕戦でスタメン出場。

高卒新人捕手としての開幕スタメンは1955年 大映スターズの谷本稔、

2006年 西武ライオンズの炭谷銀仁朗以来、プロ野球史上3人目です。

この開幕戦ではベテランの石川歩投手とバッテリーを組み7回まで無失点。
8回、9回は後続が抑え開幕戦を完封勝利。

新人捕手が開幕戦の試合を勝利で飾ったのは67年ぶりの快挙です。
18歳とは思えないまるでベテランのような落ち着きを放ち、強気のリードでマリーンズの投手陣を引っ張っています。
2021年ドラフトで、千葉ロッテマリーンズから1位指名
松川虎生選手は2021年ドラフトで、千葉ロッテマリーンズから1位指名を受け入団。

高校時代のバッテリー小園健太投手は横浜DeNAベイスターズが1位指名で入団しています。

同じ高校のバッテリーが揃ってドラフト1位指名されたのは初めてのことです。


松川選手、大器の片鱗
松川選手が入団早々、捕手としてその大器の片鱗を魅せはじめたのは2022年日ハムとの練習試合でのこと。
佐々木朗希が投げる160キロ前後の豪速球は立ち上がりから荒れていてベテランキャッチャーでも取るのに一苦労するところ。

しかし松川選手はワンバウンドする高速フォークに対して、ボールの正面に体を入れてミットの芯で捕球する高度なキャッチィングを披露。

さすがに捕れないほど逸れたボールに対しては後ろへ行って球を捕りに行ったりせずただチラ見しただけで球審から平然と球をもらったりしていました。

もうすでに腹の座ったベテランの域に達しています。

松川選手のキャッチング・強肩・スローイング
ここで、けして後逸しない松川選手のキャッチングを見てみましょう。

松川選手は高度なキャッチング技術のみならず、強肩でスローイングも素晴らしく、

「ここは1点取られても仕方ない」「勝負どころ」といったマネジメント力も高く、ピッチャーも投げやすいキャッチャーなのです。

松川選手の肩の強さですが、遠投は110m。

二塁への送球は、1.8秒台後半です。

ちなみに甲斐キャノンで知られる甲斐選手の二塁送球は、1.8秒台前半。

松川選手がまだ新人であることを考えれば近い将来、虎生(コウ)キャノンが見られることでしょう。

課題は、打撃
現在はまだ打撃で結果が出ていませんが、高校通算43本塁打を放ち「紀州のドカベン」と呼ばれた逸材ですから期待したいところです。

また、井口監督は城島健司氏のように打てる捕手になれる素材が十分と、期待を寄せていますし、

古田敦也氏も絶賛する松川虎生選手。

今年のプロ野球にまた一つ、楽しみが増えましたね。
佐々木朗希と成し遂げた完全試合
この完全試合では佐々木投手ばかりに目を向けたメディアが多かったように感じますが完全試合捕手として松川虎生選手が成し遂げた記録も凄いんです。


その一:史上最年少の18歳捕手として達成。
その二:プロ通算7試合目出場での達成は、史上最少最短。

その三:新人捕手が達成したのは、史上初の快挙でした。

おそらくこの記録が抜かれることは二度とないでしょう。